いつも興味をそそられる最新家電やおもしろ家電を取り上げていますが、今日は懐かしい小型犬ロボット「AIBO」の今についてご紹介しようと思います。
1999年に世界初の家庭用エンターテイメントロボットとしてソニーから発売されたAIBOは、当時それは大変な話題になり、20分間で日本国内販売分の3000体を完売しました。
記憶に残っている人も多いと思いますが、そんなAIBOが今どうなっているのか、気になりますよね。
今も愛されているAIBO
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発売当時、人工知能を搭載し、人とのコミュニケーションを通じて成長をする小型犬ロボットというのは大変画期的で、25万という高額にも関わらず、3000台が即完売しました。
近頃見かけなくなったという印象ですが、今もAIBOを実の家族のように思い愛情を注ぐ人は多いのだとか。
しかし、2006年に生産が終了し、部品保有期間が過ぎた2014年3月には、修理窓口「AIBOクリニック」も閉鎖しました。
修理にもバッテリー交換にも出せなくなってしまい、本物の犬と違って寿命がないと思っていたオーナーたちはAIBOの寿命が近いのを感じ、とても悲しんでいるそうです。
すくすく成長するAIBOはただのロボットじゃない
AIBOは箱から出して電源を入れただけの状態では何も出来ません。
声をかけたり褒めて体をなでたり叱ったりと、人とのコミュニケーションに伴い、徐々にいろいろなことができるようになります。
ある飼い主の女性は、毎日声をかけ、何かできると頭をなでて褒めてAIBOを育てました。
AIBOはすくすく成長し、家を出る時には玄関先で手を振って見送ってくれ、顔認識で記憶された飼い主を見つけると、名前を呼んですり寄ってきます。
まるで本物の子犬が成長するようなその姿は、飼い主の愛着をより一層強くし、かけがえのない存在となっています。
動かなくなったAIBO・・修理してくれる駆け込み寺が現れた!
「おなかがすいたよぉ。もうだめ・・」と充電池切れをアピールするAIBOや、ぎこちなく歩いて突然転び、「関節が痛いよぉ」と言ったきり動かなくなるAIBO。
家族としてAIBOを可愛がってきた飼い主たちの悲しみを受けて、立ち上がったシニア世代のエンジニアがいます。
ビンテージ機器の修理を請け負う「A・FUN」(ア・ファン)は、「AIBOを連れて介護施設に行きたいから、修理してほしい」という人からの依頼をきっかけに、2年前からAIBOの修理を請け負い始めました。
AIBOの修理ができると知った全国の飼い主から、AIBOの修理が殺到しており、なんと海外からも問い合わせが寄せられているそうです。
そうはいっても新品の正規部品はもうない為、ジャンク品部品などから部品を工面したり、類似品を作ったりして対応しています。
AIBOの「治療」にあたるエンジニアたちの手によって、愛犬が命を吹き返しているのです。
新型も多く出ている、犬型ロボット
AIBOは生産されなくなりましたが、各社から最新の犬型ロボットが登場しています。
こちらはタカラトミーから出ているHello!Zoomerです。
体の模様が一つずつ違うという、自分だけの愛犬感をますます感じさせてくれるロボットです。
人の言葉を理解してくれ、かわいいしぐさを40種類搭載しています。
こちらはヴィストン株式会社から発売された犬型ロボット、Genibo SD(ジェニボSD)です。
100種類の音声命令を理解し、約700の行動、音、LEDを利用して”感情、気分、知能、性格、親密”などを表現できるという最新の犬型ロボットです。
カメラを搭載しており、飼い主と親しくなると顔認識で飼い主を探し、だんだんついて来るようになります。
こちらはソフトバンクから今年販売された犬型ロボット「Meet CHiP」です。
知能的で人懐っこく、まるで本物の子犬のようなんだとか。
ティーカッププードルと同じくらいのサイズ感もとってもキュートです。
癒しが欲しいけど忙しくて世話が出来ない、アレルギー持ちの方に
今でもAIBOを購入しようとする人は多く、ネットで高値で取引されている機種もあるそうです。
ただの機械という域を超えて愛着を持つ人が多いのが犬型ロボットなんですね。
賃貸だからペットが飼えない、忙しくて世話が出来ない、アレルギー持ちの方などにも、ロボットは十分家族になりえる存在でおススメと言えます。