PREMOA-MAGAZINE

人気上昇中のe-bikeをヤマハ「YPJ-TC」で検証してみる

人気のe-bikeヤマハ「YPJ-TC」で検証

相変わらずの健康ブームで自転車を利用する人が増えており、電動アシスト機能を搭載した自転車のラインナップも増えてきました。

しかし、その機能を搭載しているのはいわゆる「ママチャリ」系のタイプばかりで、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツタイプの自転車愛用者はスピードは出るものの動力は自分の脚力のみなので、通勤や通学などに使用すると汗をかいて一日中不快だった、なんて体験をした人も多いのではないでしょうか。

そんな人たちにおすすめなのが最近人気上昇中のeバイクです。ここではヤマハから発売されている「YPJ-TC」について掘り下げて検証してみました。

eバイクとは?

そもそもeバイクとはいったい何かご存知でしょうか。

実はeバイクとは「Electrical Bike」の略称で、電気の動力を持った自転車を指します。既に欧米諸国では大人気でeバイクブームが到来していると言われていますが、日本でも最近になってようやく欧米に追い付いてきた感じがします。

eバイクに関する正確な定義はありませんが、広くイメージされるものとしては、クロスバイクやロードバイク、マウンテンバイクなどのスポーツフレームを持ち、36Vのユニットを搭載している自転車と言うことができます。

中には例外もあったりしますが、実際に現在各メーカーから発売されているeバイクのほとんどがこの2つの定義を満たしているため、このイメージを持っている自転車をeバイクと呼んでいいと言えるでしょう。

しかし、そんなものを載せていると自転車自体の重量が重くなってしまうのではないか、スポーティーなデザインが失われてしまうのではないか、と考えてしまいますが、一般的なスポーツタイプの重量が20キロ弱くらいであることに対して、eバイクの重量は平均して20キロ強、中には20キロを切るモデルもあるので、スタイリッシュなデザインは健在です。

スピードが出るのがスポーツタイプは魅力的ですが、eバイクだからといって更にスピードが速くなっている訳ではありません。

道路交通法によって電動アシストは時速24キロ以下でアシストすることと、人力と電動アシストの比率は最大1対2と定められているので、その上限に近付くにつれてアシストが減っていくような仕様となっています。

eバイクと電動アシスト自転車の違い

eバイクそのものは理解できたとしても、ここでどうしても疑問に思うことが従来のママチャリタイプの電動アシスト自転車と何が違うのか、ということです。

確かに同じ自転車で法律での規定も同じ、ペダルを踏む力を電力でサポートするだけでペダルを漕がなくても自走してくれる訳ではなく、アシストするパワー自体にも大きな違いはありません。

では何が違うのか、というと、実は「乗り心地」と「目的」の2つに違いがあるのです。

ママチャリは主に家庭の主婦の乗り物として普及したもので、買い物の荷物を入れたり子どもを乗せたりと、日常に欠かせないものです。

日本で誕生したタイプの自転車で、スカートの女性が乗りやすいようにフレームが邪魔にならないように作られています。

そのため自転車が本来持っている「乗る楽しさ」よりも「乗り心地」を重視しており、坂道や重い荷物を積んでいても体への負担を和らげるために電動アシストが搭載されるようになりました。

それに対して、スポーツサイクルは欧米発祥の自転車で、日本とは異なりママチャリタイプはほぼ見かけることはありません。

自動車文化と共に自転車文化もあり、特に自転車ロードレースの歴史は古く、有名なツールドフランスが初めて開催されたのは、今から100年以上も前の1903年です。

通勤や通学で自転車を利用している人も、日本よりも圧倒的に多くなっています。

この自転車文化をサポートする目的で開発されたものがeバイクで、自転車を漕ぐ「楽しさ」を損なわないように制御していることが電動アシスト自転車との大きな違いです。

具体的には、ペダルに踏み込んだ力がダイレクトに推進力へと繋がるような自然なアシストを実現しており、単純に踏み込みが軽くなるように作られているのではない、ということがeバイクの特徴と言えるでしょう。

ヤマハ「YPJ-TC」ってどんなバイク?

日本でもラインナップが揃いつつあるeバイクですが、中でも注目を集めているモデルがヤマハから発売されている「YPJ-TC」です。

見た目はクロスバイク風ではありますが、フェンダーやリアキャリアが標準装備されているため、スポーツ走行はもちろんのこと、日常使いの双方を視野に入れたオールマイティ志向であることが特徴です。

フレームはアルミフレームで、ギアは前2速で後9速の18段、36Vのリチウムイオンバッテリーを搭載しており、充電時間はおよそ4時間という仕様で、ハンドルに取り付けられた着脱式の大型ディスプレイで速度を確認できる他、バッテリーの残量が確認できたり、消費カロリーを表示するなどの機能を持っています。

更にマイクロUSB給電ポートを装備しているので、走行しながらスマートフォンやタブレットの充電ができるため、遠出をしても充電切れの心配がないのが嬉しいです。

肝心のアシスト性能はスタンダードモードとハイモード、エコモード、プラスエコモードの4種類があり、スタンダードモードの場合はフル充電状態で112キロ、ハイモードでは91キロ、エコモードでは153キロ、プラスエコモードは237キロのアシストを受けながら走行することができます。

ただし、道路状況や走り方、気温、車載重量によって多少の前後があることを考慮しておきましょう。

「YPJ-TC」おすすめポイント

このeバイクのおすすめポイントは、何と言ってもキャリアが標準装備されていることです。

普通のスポーツタイプの自転車でもキャリアを備えている車種は少なく、eバイクでも同様の傾向です。一般的なキャリアよりもややスリムな形状ですが、純正アクセサリーのサイドバッグを取り付けた際に収まりがよくなるように考慮され、このサイズとなっています。

キャリアの耐荷重は25キロまでとなっているので、例えばキャンプ用品を一式まとめて積載することが可能です。なお、このキャリアの後端にはテールランプが内蔵されており、バッテリーからの供給で点灯するため、夜間の走行の際も安心です。

バッテリーは取り外しが可能で、普通の家庭用100Vのコンセントで充電することができますが、車体に装着したままでも充電可能となっているので、キャンプ場などでも駐車したまま充電できることが特徴となっています。

更に、もうひとつのおすすめポイントとしては、サドルスタンドが装備されていることが挙げられます。

これもスポーツタイプの自転車には装備されていないことが多いのですが、スタンドがあるため荷物の積み下ろしのことを考えると大変便利な装備と言えるため、通勤などでも重宝すること間違いなしです。

このように、ツーリングなどの遠乗りから日常使いまで実用的な装備がしっかりと整っていながら、スポーツ走行での性能も高いYPJ-TC。

アシストモードを調整しながら走行すればオールマイティーに使えるeバイクと言えます。

荷物を積んでいてもキビキビとした走りで乗り心地に優れているため、自分の思い描くシーンで自由に、思い切り楽しめるeバイクとしておすすめです。

電動自転車を通販で探すならプレモアへ
最短翌日届け。5000円以上で送料無料の総合通販PREMOA