ゴルフを始めたばかりの初心者や、今から始めようとする人にとってギアの選び方は簡単ではありません。ゴルフクラブもそうですが、ゴルフボールにもたくさんの種類があります。
ショップに行って見てみるとよくわかりますが、数え切れないほどのメーカーやブランドが存在しています。どれを選べば良いか、基準や目安になるものがなければ選ぶのは難しいです。
大まかにどんな種類があるのか、金額や求める性能など少し細かく見ていきます。
初心者にもわかりやすいゴルフボールの選び方
ゴルフボールの構造
ゴルフボールは、単純な素材の集合体ではなく、中身が大体2層から4層になっています。近年では5層のものも見受けられます。
3ピースや4ピースなどと呼ばれることも多いです。これは内側がいくつの構造になっているかを表しています。
それぞれの層には意味があり、衝突エネルギーの大きさ・ヘッドスピードの速さの違いによって、反応する層が違います。
衝突力の大きなドライバーで打つと、1番内側の層・コアと呼ばれる箇所までエネルギーが届いてボール全体が潰れるイメージです。
逆に衝突力が小さなパターやサンドウェッジで打つと、エネルギーは内側まで届かず外側の層までしか潰れないという特徴があります。
衝突力によって生じる違いが、スピンがかかる量や打ち出しの角度に影響を与えます。
ピースの層が多いとこの違いが細かく設計できるので、より高性能なゴルフボールが作りやすいです。最新のボールには層の数が多いものがたくさんあります。
いわゆる打感は、最も外側のカバーに大きく関係しています。この部分の素材によって柔らかいだとか硬いと感じるので、実際に打ってみて好みを調べていくと良いです。
種類別特徴(スピン系、ディスタンス系)
ゴルフボールのタイプは大まかに2種類に分類できます。それが、スピン系と呼ばれるものとディスタンス系と言われるタイプです。
ディスタンス系は読んで字のごとく、距離が出しやすいです。スピン系はスピンがかけやすく、コントロールをする楽しみがあります。
スピン量と一口に言っても、あまり多すぎると空中で浮き上がる力が大きくなりすぎて飛距離をロスしてしまうこともあり得ます。
逆に少なすぎると浮き上がる力が弱くなり、途中で落ちてしまうことにもなりかねません。グリーンに落下したときに止まりづらくなることもあります。スピン量はバランスが重要です。
多くのゴルファーは、飛距離を出したいと考えているためディスタンス系に人気が集中しがちです。
ただディスタンス系だとスピンがかかりづらいボールが多く、このタイプのボールを使用することで逆に飛ばなくなってしまうゴルファーもいます。
ボール選びは自分に合ったものを選択することが何より大切です。飛ばしたいからといって闇雲にディスタンス系を選んでも、スイングによっては飛距離をロスしてしまうこともしばしばです。
自分のスイングやヘッドスピードに合わせて選べなければ、効率の良い弾道で気持ち良い球筋を描くことはできません。
初心者におすすめのゴルフボールと理由
ボールを選ぶときにまず大事なのは、自分が打つ球筋に合わせて選ぶことです。
例えば、スライス系のゴルファーだとスピンは多めになりがちなため、スライス系の人がスピン系を選んでしまうとスピンがかかりすぎて飛ばなかったり、曲がってしまうことが増えます。
逆に、フック型のゴルファーはスピン量の少ない人が多いため、ディスタンス系を選ぶとスピンが少なすぎて早くボールが落下してしまいます。
スライス系の人はディスタンス系、フック系の人はスピン性能を重視して選ぶのが基本線です。
プロゴルファーや上級者は、スピン系のボールを選ぶ傾向が強いです。
スピンの量をコントロールして、狙った位置にボールを止めたり転がしたりできます。
一方でディスタンス系はスピンがかかり過ぎることがなく、ボールの性能通りに飛んでくれるため初心者にはおすすめです。
金額面でもディスタンス系の方を推します。スピン系ボールは比較的高価なものが多く、プロ仕様のものなどは1個が700円を超えることがあります。
初心者はよくボールをなくすため、高価なスピン系を使うと1ホールで数千円の出費になることもザラです。1ラウンドで使用する個数を考えると、最初は安めのディスタンス系を選ぶことをおすすめします。
ゴルフボールと聞くと、白色を頭に浮かべる人が多いです。確かに基本は今でも白ですが、近年ではオレンジや黄色などカラフルな色のバリエーションも増えてきています。
性能に違いは無いので、自分好みの色を選ぶのも面白いです。緑の多いコースに出て最も探しやすいのは白と言われていますが、近年では蛍光色を使うなどして目立つものもたくさんあります。
他のプレイヤーやロストボールとの違いもわかりやすいため、色を変えるのも1つの手です。
初心者は想定外のシーンでボールを失うことも多いため、ラウンドの際はできるだけたくさんのボールを持って行くのがおすすめです。
その場ですぐ打ち直し等ができるように、いくつか持ち歩くようにすると安心できます。