炊飯器の価格、選び方とおすすめ
この前新しく炊飯器が欲しいと思い、家電量販店に行ってきました。
安いもので¥7,000位~高いもので10万超えと、様々な炊飯器が並んでいましたが
どれを選んでいいのかわからない。。
安いしデザインもそれっぽい(古っぽくない)やつを選ぼうと思ったのですが、
他のものに比べてなぜこんなに安いのかわからず少し不安。
高いやつをみると釜にこだわりを持つものが大半で、そこまでの美味しさは求めない自分にとってあまり魅力を感じない。
でもこの価格差。。安いやつだと何かすぐ不満点が出るに違いない。。
中くらいの価格のやつをとってみても、機能の違いがよくわからず、だったら安いものでもと考えてしまう。
このループから抜け出せない状況がここ半年程続いております。
そもそも炊飯器要りますか?
今なら安いレトルトのパック商品も豊富で、チンすればすぐできるご飯が多く有ります。
その中、炊飯器をあえて買う理由を考えてみました。
日本人の97%以上が炊飯器を持っている!?
象印マホービン株式会社で、首都圏、近畿圏在住の20~60代の既婚男女1,120名を対象にした主なキッチン家電の所有数に関する調査結果では
日本人の97%以上が炊飯器を持っている結果となりました。
既婚者での調査結果だそうなので、当然の結果とも思えますが、需要は間違いなく高い様子。
全体 | 首都圏 | 近畿圏 | |
冷蔵庫 | 99.6% | 100.0% | 99.1% |
電子レンジ(オーブンレンジ) | 99.1% | 99.5% | 98.7% |
炊飯器 | 97.2% | 97.9% | 96.6% |
オーブントースター | 80.5% | 75.8% | 85.3% |
ホットプレート・グリルなべ | 77.1% | 71.8% | 82.6% |
ジューサー・ミキサー | 63.4% | 60.4% | 66.4% |
電気ケトル | 53.3% | 49.0% | 57.6% |
コーヒーメーカー | 52.7% | 51.7% | 53.7% |
電気ポット | 49.6% | 47.1% | 52.1% |
ホームベーカリー | 36.0% | 34.5% | 37.5% |
卓上IH調理器 | 29.2% | 25.6% | 32.9% |
やはり、レトルトのパックより、炊きたてのご飯の方が断然美味しいと感じますし、毎日食べるものだし、炊き込みご飯とか幅も広がるし。
予約しておけば、朝起きてすぐ食べられるし。
購入理由は他にも沢山有りますね。
炊飯器の機能と性能、容量について
炊飯器の値段を決める物は「機能」と「釜」の性能と「容量」になります。
大きくわけて現在登場している炊飯器の「機能」と「釜」、「容量」についてまとめてみました。
釜の機能
厚釜
言葉の通り、釜を厚くし、熱を蓄えた上で包み込む様にふっくらと炊き上げる。
多層釜
7、8、9層と、層の数様々有ります。
多層を構成する素材として、銅・金・ダイヤモンドなど、伝熱率の高い素材を使用し、より強い火力を素早く伝える。
■「Panasonic」ダイヤモンド竈釜
外面コートを断熱効果の高い金色塗料で覆い熱を逃さないのが特徴。
内釜は角型形状、底面はディンプル加工を施し、より多くの泡を発生し易くし、「おどり炊き」なる機能としてよく知られている。
真空釜
真空の層を持つタイプ。
構造が魔法ビンと同じで熱を逃しにくく、熱効率が高いと言われます。他の釜に比べ、軽いのも特徴のひとつ。
羽釜
底が丸く、かまどに設置出来るよう、胴の中ほどにぐるりとつばがついている昔ながらの形。
現在ではこの土星の様な輪っか部分に空間を設ける事により、伝熱性を変化させより美味しいごはんを作るための工夫として加工されている。
炭釜
炭の高い熱伝導率と強い遠赤外線効果により、短時間でムラなく加熱することが特長。
■「東芝」備長炭かまど本羽釜
かまど炊きの味を追求し羽釜部分に工夫を凝らした商品。
「強い沸騰力」を持続しお米の旨み成分を引き出す。
独自の釜底の形状に沿って噴き上がる細かい泡によりふっくらした炊きあがりを実現。
■「三菱」本炭釜
職人が手作業で削り出した炭を使用。中央部まで盛り上がるほどのふっくらな仕上がりは贅沢品レベル。
土鍋
炭同様で、蓄熱性が高く、遠赤効果を持ち、ゆっくり熱が伝わり冷めにくいのが特長。
■「タイガー魔法瓶」プレミアム本土鍋、大土かまど
タイガーの土鍋釜は本物の土を利用。金属釜と違い、電力調整時(オフ時)も沸騰が続き、ツヤと粘りのあるふっくらとしたごはんが炊き上がる。
鉄釜
発熱性と伝熱性の高い素材として日立が初めて採用。
約2000度の高温で打ち込む「打ち込み鉄釜」により、発熱性だけでなく、蓄熱性・断熱性も向上。
■「象印」南部鉄器 極め羽釜
蓄熱性の高い鉄と羽釜炊きの高火力で激しい熱対流を起こして、絶品ごはんを炊き上げる
■「日立」重厚 打込鉄釜
内釜全体に鉄を溶射し、IH発熱効率が高く大火力を引き出せる肉厚の鉄釜。
側面の溶射も追加し、側面をより肉厚にし熱伝導の時間差でふっくら炊き上げる。
機能(加熱方式/蒸し方)
マイコン炊飯器
低価格帯に多い。ヒーターが釜の底部分のみにあり、その熱が釜に伝わって炊飯する方式。そのため、釜全体が発熱するIH炊飯器に比べると、熱の強さは弱い。減少傾向
ガス炊飯器
ガスならではの高火力。かまどで炊いたご飯の味の再現には1番近い形。
IH炊飯器
炊き上がりにムラがないのが特徴で、最近の主流。
熱の伝わり方が抜群で火力が強い。
圧力IH炊飯器
弾力があり、甘味を引き出すことができる
圧力とIHを使うことで玄米炊きや高速炊飯など、機能も広がる。
■「三菱電機」蒸気レス炊飯器
蒸気が出ない炊飯器。トレンドとして現在定着しつつある。
■「パナソニック」スチーム&圧力IH炊飯器:
パナソニックが初めて搭載した技術。
炊飯工程の後半で220℃の高温スチームを出し、米の乾燥を防ぎつつ高温で加熱。
しっとりしつつ、しゃりっとした歯ごたえのある炊き上がりが特徴。
保温後も炊き上がりに近い状態が復活できるのも魅力のひとつ。
機能(炊き方)
「三菱」超音波炊き
三菱独自の技術。
1秒間に約8万8000回の超音波振動をお米に与えることで、米の芯までしっかり水を吸水させ、米本来の甘みを引き出す。
水に浸す時間を短縮できるため、よりおいしく炊ける。
「Panasonic」 おどり炊き
圧力炊きの元祖となっており、圧力ならではのもちもちした食感に、根強いファンも。
「象印」極め炊き
魔法瓶の真空技術でお馴染みの象印から生み出された圧力IH。
機能(お米の種類)
米の種類
白米、無洗米、玄米、米の銘柄毎、どれを炊けるかで炊飯器の種類が分かれる。
味
かたさ、甘み、食感(もちもち・しゃっきり)のどこらへんを炊けるか、若しくは選べる機能が有るか。
食べ方
おかゆ、すめし、カレー用、炊き込みご飯、おこわ、温泉卵、パン焼き、シチュー作り等に対応出来るものか。
機能(その他)
保温機能や、予約機能の有無は勿論、調理機能ボタンの有無や、パネルの操作性(大画面パネル表示・ダイヤル式・ボタン式・音声機能)または手入れが楽か、または省エネ性等によっても種類が分かれてきます。
容量
3~3.5合 | 6膳程度 | 1~3人暮らし向き |
5.5合 | 11膳程度 | 3~5人家族向き |
8.5合 | 16膳程度 | 4~6人家族向き |
1升 | 20膳程度 | 6人以上の家族向き |
炊飯器の機能と性能、容量まとめ
基本的には鉄、土、炭の中でも更に、厚釜なのか、多層なのか、真空かで分かれます。
更にその中で、羽釜がつくものがあるのがまず釜の特徴。
更にその中で素材の量や厚み、加工法の違いで種類が分かれてきます。
更に更にその中で、加熱タイプはIHなのか、圧力IHなのか、マイコンか、
そこから更に分かれてスチームなのか超音波なのか、通常の熱伝導なのか。。
更に更に更にその中で、お米の種類は何が対応してるかの、何の調理機能がつくのか、予約機能や保温機能、更にはパネルの操作性で分かれます。
更に更に更に更にその中で各容量に分かれます。
この様に多種多様すぎて結局どれがいいかわからなくなるのが今の炊飯器の現状だと思います。
しかしながらこれらの機能を極めていくと本当に美味しいごはんを炊き上げることが出来ます
炊飯器の選び方のポイント
釜の鉄、土、炭は好きな物、ピンときたものを
釜の鉄、土、炭、の中で値段を分けるとしたら甲乙つけがたい状況です。
つまり、選びぬかれた炭を利用したものもあれば、ごく一般的な炭を利用したものも有るという具合です。
釜の厚釜、多層、真空かは値段と感覚で選ぶ
こちらも、夫々美味しく炊ける技術を持っており、食べ比べでもしてみないと中々わかりません。
素材の量や厚み、加工法により異なり一概には言えませんが、値段について大体の所感でいうと、
「多層>真空>厚釜」といった感じでしょうか。
厚釜は保温量、真空は熱効率、多層は+αのこだわり、、こんな感覚で好きな物を選ぶといいと思います。
加熱タイプは値段で選ぶ
こちらは値段ではっきり分かれます。
「圧力IH>IH>マイコン」です。
この順で性能も上がると思いますので他と比較し比べやすいポイントではあります。
スチーム、超音波はそこまで求めなくてもいいのかな。
これらの技術が無くても個人的には十分美味しいお米が炊けると思っています。
勿論あれば更に美味しくなりますが。
一番重要なのは機能部分
「調理機能や、予約機能、保温機能、パネルの操作性、容量」
基本的にはここだけみて決めてもいいと思っています。
勿論人にもよりますがご飯の美味しさは、好き好みが分かれます。
そのため、やはり毎日の事なので、必要な機能と操作性が良ければそれでOK何じゃないかなと思います。
それに加えて、釜や炊き方の好みで選んでいけばいいわけです。
後は一日どれくらい食べるかで容量を選べばようやくどれをかっていいか、見えてきます。
炊飯器の値段とおすすめ
日本電機工業会(JEMA)によると、炊飯器の平均価格は2005年度の1万4000円から上昇し、2014年度には2万円を突破しているそうです。
最近では1万6千円前後でしょうか。
~1万 | 一人暮らし向きで基本機能のみ |
1万~2万円 | 高級モデルの型落ちも狙える |
3万~4万円 | コストパフォーマンスが高く1番売れる価格帯 |
5万~ | プレミアムモデルで様々な機能が有る |
売れ筋としては3~5人家族向きの3~4万円前後の5.5合炊きの炊飯器。
ココらへんの価格であれば、10万くらいする最新機種から幾つか機能を削っただけのコストパフォーマンスのよい商品も多々有ります。
一般家庭でちょうど良いサイズと機能を持ち合わせていると思います。
一人暮らしで少し手をのばす方にもちょうど良いかと思います。
特に要望が無い一人暮らしの方であれば小型の低価格タイプ(1万以内)で問題ないと思います。
予約や保温は低価格商品にもついていますし、炊きあがり(美味しさ)についても、勿論高額なものには結構劣りますが、
不満になるような、心配するようなことも無く、問題なく炊きたての御飯を楽しめるはずです。
最近では3.5~2合の小容量タイプにも高級機種が登場しており、シニアや30~40代のシングル、
夫婦2人の少人数世帯などにも支持されています。
3人以上の一般家庭で、好みに合わせ少し贅沢したり、大家族であれば5~7万位、更に欲を出すなら7万以上といったところでしょうか。
色々調べて、ようやく半年悩み続けた答えが出そうです。
コレを参考に、もし悩んでいる人の答えにもなれたら嬉しいですね。