この秋、憧れのホームシアターを安く導入したい初心者さんに
目次
昔は、映画といえば映画館や地区の公会堂や体育館で上映時間に静かに見るものでした。
今はどうでしょうか、殆どのご家庭にはDVDプレーヤー等が有り、気軽に好きな時間に映画を楽しめる環境が整っています。
これからの季節、秋の夜長ともなると休日前はホームシアターで夜遅くまで映画を楽しむ贅沢って憧れますよね。
テレビから流れる音声でも満足が行くとは思いますが、映画館のような雰囲気となるとホームシアターが断然に良いと言えるでしょう。
こだわるとお金のかかりそうなホームシアターですが、手頃な価格で購入できるプロジェクターとスクリーンによる映像効果でも、まさに映画館で映画鑑賞しているかのような臨場感を十分味わうことが出来ます。
今日は「手軽に、ひとまずコスパ重視でホームシアターを楽しでみたい!」という方向けに、ホームシアター入門編として選び方やホームシアターにかかる値段、ホームシアターセットの価格などいろいろと調べてみました。
ホームシアターって一体どんなもの?
殆どの方がホームシアターについてはご存知だとは思いますが、家庭でも映画館のように、臨場感のある映像とダイナミックサラウンドサウンドで映画など複数のコンテンツを楽しめるものを指します。
自宅で鑑賞するより映画館に足を運んで鑑賞すると同じ映画だったとしても迫力が違うことは一目瞭然ですよね。
映画館の臨場感を出す要素として大画面という点が目に行きがちですが、実は音がかなり重要な役割を担っていて、場面ごとに効果的な音をあらゆる角度からのスピーカーから出すことにより体感的によりリアルを感じやすくなるのです。
これが家庭の普通のテレビとの大きな違いであり、ホームシアターの醍醐味でもあります。
必要な機材は?
基本的には、
・プロジェクター
・スクリーン
・AVアンプ
・スピーカー
この4つになってきますが、画面のサイズや部屋の環境によっては、これらすべてを揃えなくても十分楽しめる場合もあります。
プロジェクター・スクリーンを決める
最近では直視型のディスプレイで大きいサイズも手ごろな価格になってきているので、60インチくらいであればディスプレイを買った方が場所も取らず安く済みます。
80インチ以上の大きな画面で鑑賞したい場合は、プロジェクターとスクリーンを用意した方が良いですが、自宅に無地の大きな壁がある場合は、スクリーンの購入はひとまず見送ってプロジェクターだけで最初は壁や天井に気軽に投射するのもアリです。
また、スピーカー内蔵のプロジェクターも多くあり、音質は当然オマケのような機能になりがちですが、試しにホームシアターの雰囲気を味わいたい場合にはこれ一台で済ましてしまうのもアリです。
低予算で楽しみたい!
そんなあなたには初級ホームシアター用プロジェクターがおすすめです。
画質は上位モデルより落ちますが、大体予算10万円から選ぶことが出来るのでホームシアターを手軽に楽しみたい人には良いのではないでしょうか。
また価格が変に安すぎるものが出回っていますが、画質が最悪なものもあるので、価格重視の場合はレビューなどをしっかりチェックしましょう。
しっかりと性能と価格を照らし合わせて選択するのがよさそうですね。
高画質で楽しみたい!
そんなあなたには4K最上級ホームシアター・フルHD上級ホームシアター用のプロジェクターがおすすめです。
4Kを楽しむ方ならもちろん4K最上級ホームシアターを選びたいですし、ブルーレイ・デジタル放送に重点を置くならばコストパフォーマンスを考えフルHD上級ホームシアターを選ぶと良いのではないでしょうか。
【参考】
お手頃価格の家庭用プロジェクター選び!おススメ機種5選
スピーカーを決める
ホームシアターの醍醐味、サラウンド(立体音響)再生ですが、基本的なサラウンド再生には複数のスピーカーが必要です。
ホームシアターのスピーカー構成では2.1ch、5.1ch、7.1chが基本ですが、例えば5.1chの場合、5つのスピーカーと1つのサブウーファーの配置が必要です。
前方の左右と中央にスピーカーとウーハーを配置し、後方にスピーカーを2つ左右に設置することで、映画館さながらのサラウンド効果を発揮するというものです。
最近のスピーカーは部屋の環境に合わせて最適なサラウンドを構築してくれる(通称「自動音場補正」)という優れものなので、置く場所も選ばなくなってきています。
【5.1ch】
・フロントスピーカー(正面) ・・・・・・・ 2本
・センタースピーカー(正面真ん中) ・・・・ 1本
・リアスピーカー(後方) ・・・・・・・・・ 2本
・サブウーファー(低域専用) ・・・・・・・ 1本
え、こんなにスピーカー置ける場所あるわけないじゃん・・と思いますよね。
近年の住宅事情に配慮した結果、これまでの5.1チャンネルタイプのスピーカー配置をするホームシアターから、スピーカーの性能の向上と共にスピーカーの数を減らしていく傾向にあります。
狭小住宅が増えている現代社会において、5台もスピーカーを配置するスペースを確保できないため、前方だけにスピーカーを置くだけで従来の5.1チャンネルホームシアター並の音響効果が得られるというものが登場しました。
もっとスピーカーを減らしたものも出てきており、前方に1台配置するだけでホームシアターの音響効果を体感できるというものもあります。
しかしながら、5.1チャンネルタイプのホームシアターが最も音響効果が優れているのは言うまでもありません。
スピーカーの数だけサラウンド効果が増幅するわけですから、当然のことながら臨場感も増します。
映画がDVD化されている物に関しては5.1チャンネルで収録されている物が多いので、やはり映画鑑賞の際には5.1チャンネルという音響設備がベストと言えます。
そして、アンプからの主力を最大限に発揮することが出来るというのも、5.1チャンネルタイプのホームシアターの強みです。
アンプ自体も進化を続けていますので、それに対応できるスピーカーを用意しておくのが理想的です。
【参考】
ホームシアターを用意する前の予備知識 | 2.1CHと5.1CHサラウンドとは
ホームシアターを用意するならAVアンプは欠かせない
最初は「ホームシアターセット」がおススメ
初めてのホームシアターには、映像は手持ちのテレビやDVDプレーヤー等を活用し、アンプとスピーカーがセットの「ホームシアターセット」というものを選択すれば、価格を抑えつつ失敗のない買い物ができます。
色々揃えるとなると価格も跳ね上がりますが、憧れのホームシアターを低価格で揃えられるセットも最近では増えています。
初心者がお金をかけていろいろと添えても、それより安いホームシアタ―セットで構成したした方が高音質に仕上がるなんてことも。
メーカーによってスピーカーの形態は多種多様ですが、主に以下の4種類があります。
ホームシアターセット:バー・サラウンド
細長くて薄いバータイプのホームシアターセットで、テレビの前のスペースに置くだけで臨場感あるバーチャルサラウンドを楽しめます。
接続ケーブルも少なく、設置もしやすいです。
またオプションでサラウンドスピーカーを追加すれば、4.1chサラウンドにすることも可能です。
画面の幅が80センチ(~32型程度)ほどの場合おススメです。
ホームシアターセット:オーディオベース(台座型)
テレビの下に台座として置くだけで臨場感のあるバーチャルサラウンドを楽しめます。
設置も簡単ですが、バー・サラウンドと違って基本的に単体での使用なので、スピーカーを追加しての拡張性はありません。
画面の幅が80センチ(~32型程度)ほどの場合おススメです。
ホームシアターセット:2.1chホームシアター
小型フロントスピーカー2つを状況に合わせて設置できる自由度の高さがメリットです。
スピーカーの方向や場所など細かく調節でき、左右のスピーカーを離すとより広がりのある音にできるため、最適なサウンド環境を作りやすいです。
センタースピーカーやサラウンドスピーカーを追加すれば、5.1chへ拡張することもできます。
画面の幅が80~100センチ(32~45型程度)ほどの場合おススメです。
ホームシアターセット:シアターコンポーネント
複数のスピーカーを使用する本格的なホームシアターで、設置の手間や費用は大変ですが、大迫力の音響を楽しむことができます。
さまざまな機器を追加して拡張していく楽しみもあります。
画面の幅が90センチ以上(40型以上)ほどの場合おススメです。
ブルーレイを見る環境なら7.1チャンネルがおすすめ
DVDだと5.1チャンネルがおすすめと説明しましたが、ブルーレイになっても5.1チャンネルが一番良い音響設備なのでしょうか。
ここでおすすめしたいのが7.1チャンネルです。
7.1チャンネルは2つのスピーカーを足すことによって後ろサイドを受け持つ形になり、見ている人とスピーカーとの距離感が近くなることから5.1チャンネルと比較するとさらに臨場感を高めることが出来ます。
音の距離感から立体感、密度感が高まります。
例えていうのならば飛行機が頭上を飛んでいくようなシーンが一番わかりやすいのではないでしょうか。
コストは当然あがりますが、長い目で見て最初から高音質を求める方は、視野に入れて選んでも良いと思います。
おすすめホームシアターセット
レボリューション DVDプレーヤー内蔵ホームシアターセット DHS-501 ¥9,230
DVDプレイヤー内蔵の5.1chホームシアターシステムです。
Blu-rayには対応していませんが、コストを抑えつつ手軽にホームシアタ―システムをゲットしたい方におススメです。
YAMAHA YAS-107 ¥24,980
2017年7月に発売された、「YASシリーズ」の新モデルのスリムなサウンドバー。
サウンドバーとしては初めて最新のバーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応しており、前方、左右、後方、さらに高さ方向のサラウンド感も再現する3Dサラウンド技術によって、映画や音楽での没入感がより増しているそう。
またBluetooth対応で、スマホなどから音楽などをワイヤレスで再生できます。
コストや設置の手軽さなどトータルのバランスの良さから人気の商品です。
Pioneer 5.1ch サラウンドシステム HTP-SB760 ¥51,142
サブウーファー付属のバータイプ。
バースピーカー部分は左右2つが取れて3つに分離することができ、左右2つをリアスピーカーにすれば、5.1chサラウンドシステムにすることも可能です。
もちろん取り外さずフロントに置いて使用しても十分臨場感あふれるサウンドを楽しむことができます。
SONY 5.1ch サラウンドシステム HT-RT5 ¥67,280
フロントのバースピーカー1台、リアスピーカー2台、サブウーハー1台で構成されたリアル5.1chシステム採用のワイヤレス接続可能なホームシアタ―システムです。
計4つのスピーカーを省スペースで置けてバーチャル5.1chより本格的な5.1chで楽しむことができます。
独自の自動音場補正機能「D.C.A.C.DX」を搭載しており、自動で音源を理想の位置にしてくれます。
ライフスタイルを考えてホームシアターの選択を
勿論ですがホームシアターの選び方は人それぞれで、基本的にはライフスタイルによって選び方が変わってくると思います。
ホームシアターを初期導入する場合は、一人暮らしか家族が居るかまた何人家族かで必要な条件は異なるので、大抵はライフスタイルによって選べば間違いが有りません。
一人暮らしなら、サラウンド効果の範囲が少なくてもいいですし、夫婦二人ならその二倍以上、家族団らんを想定すると広めの範囲と簡単な操作性も必要となってきます。
しかし、ホームシアター上級者やステップアップを考えている方には別のファクターからのアプローチが重要です。
一人暮らしであっても、使う部屋が広い場合は低音の迫力を得るために相応のパワーが必要です。
見るものが、映画、音楽、スポーツ等、求める臨場感に応じて、センタースピーカーとサブウーファーどちらに重点を置くかで決まります。
まとめ
映像面に関しては、テレビからプロジェクターとスクリーンを用いた投影方法だと、やはりホームシアターの質は格段に向上します。
テレビでは表現しきれない繊細な映像の表現を、プロジェクターをスクリーンに投影することで細やかに表現することができ、フィルム映画をみているような温かみのあるアナログ感覚を味わえるのもプロジェクターとスクリーンを用いる利点と言えるでしょう。
ホームシアターは、今後も技術の日進月歩と共に質が向上してくるでしょう。
ホームシアターを使う姿を想像できず、ホームシアターを導入するのを躊躇している人は多いと思います。
単純に臨場感が楽しめるだけでは有りません、映画館に迫る臨場感を自分一人でもいいですし、大切な家族や友人などと気楽に味わえるのです。
この自由に気軽にと言う点が大きな醍醐味です。
映画館とは違って、誰にも気兼ねせず、見たい!と思ったら映画がいつでも、何回でも、誰とでも、何をしながらでも良いわけで、自分専用の映画館になると言うわけです。