レコードにはレコードの良さがある
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音楽を聴いたり購入する上で、現在主流なのはやはりCDです。
レコードと聴くと、現代人である我々は何か古めかしいレトロなイメージを連想し、音もCDより遥かに劣るのでは?と思ってしまいます。
ところがレコードには今も音楽愛好家から愛される多くの魅力があり、場合によってはCDより音質も勝っているという説もあるんです。
今日はレコードの魅力を再発見し、手軽にレコードを楽しめるレコードプレーヤーも併せてご紹介致します。
レコードとCDの違い
先に断っておくと、CDとレコードどちらの方が音質が良いのかという議論には様々な意見があり、個人の主観や好みもあるので、一元的にどちらが勝っているとは言えません。
ただ、定期的にアナログの良さが見直されているだけあって、アナログにはアナログの良さがあり、それを愛してやまない人がいるのも確かな事実。
客観的に違いを見てみましょう。
再生環境やプレーヤーへの依存度合いが違う
アナログ再生機器であるレコードは、盤そのものの質や状態、再生機器のクオリティーに影響を受けうる部分がCDに比べて遥かに大きいと言えます。
一方CDは、再生されるプレーヤーや環境に大きく左右されることなく再生されます。
ですので、安っぽい作りのレコードプレーヤーですとCD相手に勝ち目はありませんが、音質マニア向けの最高級レコードプレーヤーですと、生音のようだとか臨場感・立体感がありCDに勝ると言う意見が増えます。
周波数の上限の違い
ライブハウスなどで生の演奏を計測すると、立て軸周波数で上は4万ヘルツというかなり上の方まで強くいろいろな成分の音が出ています。
しかし、CDでは超高域である2万2千ヘルツ以上の音は人の耳には聞こえない周波数の音なので、コンパクトなディスクに収める為に全てカットされています。
それに比べてレコードは、CDより上の周波数の音も記録している為、より生演奏に近い音を再現していると言えます。
人の耳に聞こえない音が入ってないからって何の問題があるの?と思われるかもしれませんが、ある研究では、CDに録音されていない2万ヘルツ以上の超高域が覚醒水準を上げ、感覚を機敏にする効果があるとの結果が出ています。
そもそもCDは、レコードよりノイズが少なく、理論上音の再現の誤差が少ない画期的な再生装置として売り出され、瞬く間に普及しました。
しかし、ノイズが少ない=音質がいいとは限りません。
聴いていてグッと来る、アガる、と言う感覚が、CDではカットされているこの周波数に由来するものなのかもしれません。
レコードを聞くとリラックス効果!?
とある実験によると、レコードとCDそれぞれを聴いている時の脳波を調べると、レコードを聴いている時の方がリラックス時に出るアルファ波が多く出ており、緊張時に出るβ波が下がっているそうです。
原音以外にトーンアームやターンテーブルの共振音が聴こえる
レコードだと、演奏そのものの音以外に、トーンアームやターンテーブルの共振音や軽いエコー状態の付帯音がある為、それを好むマニアがいるそうです。
これは完全に個人の好みと言えますね。
レコード回帰の流れ
近年では海外でレコード回帰の流れが起きており、国内でもその動きが見られるようになってきています。
海外バンドですと、LP盤を発売し、パソコンに取り込めるようMP3のダウンロードクーポンをつけるという形が流行り始めているそうです。
音にこだわる国内のバンドやレーベルも音源のレコード化が顕著な特徴となってきているようです。
その筋の人たちの間では、CDという音源形式はいつかなくなるとも言われているそうです。
初心者におすすめのレコードプレーヤー
TEAC アナログターンテーブル TN-350-CH
こちらのプレーヤーは駆動方式がベルトドライブと言って、コードを乗せるターンテーブルとモーターとの間にゴムのベルトがあり、モーターの振動をゴムが吸収するので、レコードを再生するレコード針にモーターの振動を伝わりにくくしてくれます。
ダイレクトドライブという駆動方式もありますが、高度な音質面でベルトドライブが勝っており、海外製のプレーヤーや国内の最近出たプレーヤーは主にベルトドライブです。
このプレーヤーはベルトドライブ搭載の中では価格がお手頃で、初心者におすすめです。
Numark USB付ポータブル・レコード・プレイヤ PT01USB
こちらの魅力は何といっても12インチレコード用のケースにすっきり収まるコンパクトさ。
乾電池によるバッテリー駆動での持ち運び使用にも対応している多彩なレコードプレイヤーです。
USBケーブルと専用ソフトも付属しているので、パソコンと繋いでレコードのデジタル化ができます。