自宅にも温水洗浄便座を設置したい
おすすめの温水洗浄便座やウォシュレットを選ぶ時に、注意してチェックするポイントや、メーカーによって何が違うのか、電気代とか光熱費がどうなるかなど購入前に色々と気になることが多い温水洗浄便座。
いざ、おすすめのランキングなど見ても、いまひとつ「これだ!」というものがわからない方に、温水洗浄便座やウォシュレットの選び方だけでなく、実際にどういった使われ方がされるのかなどメリットやデメリットも含めてご紹介いたします。
目次
温水洗浄便座とトイレ事情
これだけさまざまなタイプのウォシュレットが各メーカーで研究開発されて世の中に出回り普及している時代になっても、 まだ旧態然とした和式トイレを使っていたり洋式トイレでもウォシュレットが付いていないタイプのものを使っている方は意外に少なくないのではないでしょうか。
特に男性は女性のように小便でトイレを使う度にビデの機能を使うことがなく、温水で用足しをした後に洗うことの気持ち良さやそれで毎日を気持ち良く過ごした経験がないので、 別段トイレがウォシュレットでなくても構わないと考えている向きもあるようです。
ところが男性女性といった性の区別にかかわらず、ウォシュレットを使うと実は便利なこともたくさんあります。
たとえば軟便の方が紙だけで肛門を清潔に保とうとしても拭き切れなかったり、痔の症状を持っている方が紙で強く肛門の周囲をこすれない場合などの事情があるなら、 排便後に肛門の周囲を適温のお湯で流したほうがもちろん綺麗になりますし気持ちも良いはずです。
また便秘の方が排便しにくくて困っている場合には、お湯で肛門を刺激したりお湯が肛門から中に入って便を柔らかくしたりお湯が潤滑剤の役割をするなどしたほうが排便しやすくなるのです。 そのようないろいろな排便事情のケースを考えるとき、多くの方はウォシュレットがいかに役立つものであるかを認識し、それが歴然とした事実なのだと考え至るに違いありません。
しかしそれが仮に事実だとわかったとしても、自宅などにウォシュレットをいざ設置しようとしたときにはそれぞれのトイレ事情があるので二の足を踏む場合も少なからずあるのではないでしょうか。 そこでこれからいくつかの観点からどのような製品を選んだら良いのか、以下の項目についてひとつずつ考えてみることにします。
我が家の便器は設置可能?(便器の種類と適合性)
ウォシュレットにするには洋式トイレの便座の部分を温水洗浄便座に取り替えれば、ほとんどが簡単にあこがれのウォシュレットになるといっても過言ではありません。 背中の方にタンクがあるものでも、片方の隅に三角柱型のタンクがあるものでも、ワンピース型と呼ばれる低い位置にタンクがあるものでもほとんどの場合施工は可能なのです。
ただし一般的には便器とウォシュレットのメーカーは揃えたほうが安心だと考えられますが、それはメーカーによって多少のサイズの違いがあるためなのです。 少しサイズが違っていても取り付けられないというわけではありませんが、やはり安定性が悪いことや時間がたつに連れて問題が発生することを完全には否定できません。
またウォシュレットにするにはタンクの内部などに部材を取り付ける必要が生じる場合があるのですが、メーカーによって部品サイズなどが異なっているためにやはりメーカーは揃えたほうがより良いと考えられるのです。
なお和式トイレをそのままウォシュレットにすることは一般の洋式トイレをウォシュレットにするより難しいと考えられがちですが、和式トイレが一段上に設置されているような場合にはアタッチメントを取り付けて思っているより簡単にウォシュレットの設置ができる場合があります。
もうひとつ和式トイレでも洋式トイレでもそもそも電源が無い場合でも付けられる簡易タイプのウォシュレットもありますので、諦めずに専門家などに相談してはいかがでしょうか。
リモコンのタイプはどれを選べばいいの?
リモコンのタイプは大きく分けて2種類ありますが、それが袖リモコンと壁リモコンと呼ばれているタイプの違いです。 袖リモコンは便座の脇に突き出すように一体型で設置されているものであり、ウォシュレットの一つのプラグをコンセントに接続するだけで温水を作ったり便座を温めたりするのと同時にリモコンを動かす電気も供給するようになっています。
一方の壁リモコンは便座とは切り離されているので温水を作ったり便座を温めたりする電源の電気を使うのではなく、リモコンを動かしてそれぞれのボタンの機能を利用するためにはリモコンの中に電池を入れて使う構造にとなっています。
どちらのリモコンが使いやすいかはそれぞれの設置場所や予算などによっても変わってきますが、袖リモコンは比較的安価なタイプのウォシュレットに多く見られ便器の脇に付いているので立ったままで小便をする男性の場合には比較的汚れやすいという欠点があるのかも知れません。
壁リモコンは便器から離れているのでどんな方でも使い勝手は良く汚れにくい構造ですが、電池切れに気をつけないとウォシュレットの機能が働かなくなってしまって手動で動かす事態に陥ることも否めませんので電池切れの前に新しい電池と取り替えましょう。
洗浄方式の違いは?(貯湯式と瞬間(連続出湯)式)
洗浄方式にも2種類がありますが、貯湯式はウォシュレットの初期に考えられて作られたものでありどちらかといえば安価な機種に付いていて瞬間式は上位機種に多く見られます。 貯湯式の場合はためた水を温めて容器に保存しているために、常に一定の温度に保つためにも電気ポットのように一定の電気料金が掛かります。
しかも使い切ってしまうと次の水が貯湯器の中で温められるまでは温水が品切れとなり、ウォシュレットからは水がそのまま出て来てしまいますから冬場などは冷たい水に我慢できなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
自宅ならば使う人数も限られていますから度重なってそのような冷たい水でおしりを洗う被害に遭うことはないかも知れませんが、商業施設などのたくさんの人が使う場所のトイレで自分の前に使った人がお湯を全部使ってしまったために、自分が使う番になったときに冷たい思いをして酷い目に遭ったという経験を持つ方は少なからずいるはずです。
その点上位機種に備え付けられている瞬間式であれば、前の人がどんなにたくさんのお湯を使っても、次の方が冷たい水にヒヤッとすることはまったくありません。
そのうえ常に電気代が掛かってしまう貯湯式に比べて、瞬間式は使う都度に水を温めるのですから常に温めているような電気代も掛からずに経済的です。 ウォシュレットに変えるとときの初期投資がしっかりと行える事情の方であれば、省エネでなおかつ連続出湯ができる瞬間式の方が絶対におすすめではないでしょうか。
おすすめ温水洗浄便座の紹介
ウォシュレットはメーカーによっても特徴が大きく違うだけではなく、同じメーカーの中であっても機種の違いによっていろいろな製品があります。 そこで家族構成など使う方のそれぞれの事情をよく考慮して、そのご家庭で使いやすいものを選ぶことが重要です。
一番はその家でトイレのお掃除を頻繁にする方の意見を参考に、どの部分が汚れやすいのかによって機種を選んではいかがでしょう。
それにはたくさんの製品を取り揃えてるメーカーのショールームやDIYのショップをできるだけ多く回って、さまざまな製品を比較検討することやパンフレットを良く読んで内容を理解することが早道なのかも知れません。
また現代はインターネットの非常に発達した時代ですから、ネット上にもそれぞれのウォシュレットを実際に使った方の感想などもたくさんあるのでそういったものを探してみてはいかがでしょう。 きっと自分がこれと思う製品に出会えれば、今までのトイレとの長い付き合いが快適な方向へと一変する可能性も高いのではないでしょうか。