オイルヒーターはヨーロッパで広く普及?
目次
オイルヒーターはヨーロッパでは広く普及している暖房機の一つです。
歴史のある大学などの校舎では大型のオイルヒーターが使用されている所もあります。
その仕組みですが、オイルヒーターは電気で温める暖房器具となっています。
密閉されたパネル容器内に難燃性のオイルを充填させて、その中に放熱板を置きます。
放熱板に電気を流すことによって中の油が暖められると油が対流します。
対流した油でパネルを暖め、周囲の空気、つまり部屋を暖かくすることができるのです。
最近は日本でもかなり普及するようになってきました。
その理由や管理の仕方、最後にオイルヒータをうまく使うコツについて見てみましょう。
オイルヒーターのメリット・デメリット
メリット
①空気が汚れない
石油ストーブなどは灯油を燃やして熱を得ますので酸素を消費し二酸化炭素が発生します。
一定時間ごとに換気をしなければ一酸化炭素が発生、大事故になる可能性もあります。
しかし、火を使わないオイルヒーターは、空気の組成に何ら変化を与えないのです。
燃やさないということはさらに安全であるともいえます。
②心地よい暖房効果
ファンヒーターのように強い風を起こすこともない為、部屋がむらなく暖められ、さらに埃がたたないという利点もあります。
③運転音が非常に静か
運転を始めた直後はぱちぱちと油の音がすることががありますが問題ないですし、すぐに音はしなくなりますので気にするほどのものではありません。
④お手入れの手軽さ
中に充填されている油は交換する必要がありませんのでお手入れといえば外側の掃除ぐらいです。
ほかの暖房器具でこれほど簡単な手入れで済むものはなかなかないでしょう。
上記のメリットから冬の寒い夜の暖房にはうってつけの暖房器具といえるでしょう。
デメリット
もちろんメリットもあればデメリットもありますよね、
①電気代が高くなる
欧州などでオイルヒーターが広く普及しているのは日本に比べて電気代が安い為消費電力が大きくても電気代に日本ほど響かなかったというのが一つの要因でもあります。
しかし、最近では日本でも電力自由化が進み始めると同時に、オイルヒーターの性能が格段に向上したこともあり日本でオイルヒーターが普及し始めた要因になっています。
②暖まるのに時間がかかる
特に空気の出入りが激しいような場所はなかなか暖まりにくくなります。
では、オイルヒーターをうまく使うには
これまで述べたようにオイルヒーターにはメリットとデメリットがあります。
メリットをうまく使いつつ、デメリットを最小限にすることで上手にオイルヒーターが使えます。
メリットを見た頂くとわかる通りコツとしてはやはり夜の就寝中に使うことがおすすめですね。
オイルヒーターをこれから購入する人へ
さらに、本体を購入する前であれば多少値段が高くてもサーモスタットやタイマー機能があるものがおすすめです。
電気代は流れた電気によってかけられますのでオイルヒーターに必要以上に電気を流さないようにすることで電気代は節約できます。
一度暖かくなったオイルヒータはすぐには冷たくはなりませんので通電時間を極力短くして電気代を節約するとよいでしょう。
機能がついていないのなら
その機能がなければコンセント自体にタイマー機能をつけると良いのではないでしょうか。
ただし、使う電気が大きい分、延長コードの使用は避ける方が良いでしょう。
その際には単独でのコンセント使用をしましょう。
また本体を置く場所も重要です。
隙間風が入るようなところにおくと冷たい空気を効率よく暖められます。
出入り口の近くや、窓のそばがいいでしょう。
しかし窓付近に置く場合はカーテンには気をつけて少しカーテンから離して置きましょう。
さらには空気が汚れないので部屋の開け閉めはなるべくしない、など気をつけて使うなどすると上手にオイルヒーターが使えるでしょう。