ホットプレートの種類から加熱方式まで!選び方まとめ
ホットプレートの種類
ホットプレートの形は大きく分けると長方形のスクエア型と丸型の2種類にわけることができます。
ではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
まず、スクエア型ですが鉄板の面積が広いため、大人数で使うのに適しています。
また、左右のどちらかでお好み焼きを作りながら、もう片方では焼きそばを作るといったように複数の料理を調理するのにも向いています。
しかし、熱の伝わり方にムラがあるため、特に四隅は火力が弱くなるという特徴があります。
しかし、一見デメリットとも思える熱のムラですが、この特徴をいかして焼けた肉などこれ以上、火を通すと焦げてしまいそうなものを四隅で保温しておくという使い方や、焼き肉の時などでは、さっと焼きたい肉は真ん中で焼き、ゆっくり火を通すことで甘味が増す焼き野菜などは隅の方で焼くといったこともできます。
実際に鉄板焼きのお店では鉄板の場所によって温度差を作って弱火から強火までそれぞれの特徴をいかした調理をしているので、焼き方にこだわる人にはむしろ温度差があった方が良いでしょう。
スクエア型の形状のデメリットを上げるとすれば円卓においた場合、ホットプレートの両サイド側に座る人は卓上のスペースが小さくなり食器が置けなかったり狭いと感じる場合があります。
次に丸型ですが、スクエア型に比べてコンパクトな仕様のものが多く少人数で使うのに適しています。
特に円卓を囲む場合にはどの方向からでも食事がしやすいという点が大きなメリットです。
他にも、火力のムラがあまりないので調理が楽というメリットもあります。
スクエア型は火力のムラが出やすく、お好み焼きなどをひっくり返した時に焼けているところとそうでないところができることも少なくありません。
また、丸型は深型の鍋が付いていることも多く、焼き料理だけでなく鍋料理など幅広い料理を楽しむことができます。
使用人数でのサイズ選び
ホットプレートは使用人数に対するサイズ選びも大切です。
丸型サイズは直径が30cmから40cmのものが主に販売されていますが、3人以下の小人数であれば30cmほどのサイズで十分です。
大人数の場合には40cmに近いサイズを選ぶようにしましょう。
スクエア型の場合、3人以下であれば横幅が20cmから30cmほどのものが適しています。
4人から5人程度でしたら最低でも40cmより大きなサイズ、6人以上になれば50cm以上のサイズがあれば余裕を持って調理ができます。
また、使用人数と収納場所の広さは比例することが多いですが、ホットプレートは想像以上にかさばる調理器具なので、収納スペースにしまうことができるかどうかという点もサイズ選びのポイントです。
付属のプレートは要チェック
ホットプレートは基本的に平型の鉄板が付属していることがほとんどです。
平型の鉄板はお好み焼きやたこ焼き、焼きそば、餃子など様々な調理に使えるので使用頻度が最も高いと言えます。
しかも、これらを調理する場合には金属製のコテを使う場合がほとんどです。
ホットプレートの鉄板は鋳物の鉄板とは違い、表面をコーティング加工されたものがほとんどなので、鉄板に傷が入ってしまうと食材が焦げ付きやすくなってしまいます。
ですので、硬質セラミックコーティングやチタンコーティングなど耐久性に優れた鉄板を選ぶことが大切です。
なお、セラミックコーティングには食材をこんがりと焼くことができるだけでなく遠赤外線効果もあるので、焼き具合にこだわる人におすすめです。
平型の鉄板の他に付属されるのが多いのが波型のプレートです。
波型プレートは表面に凹凸が付いていいて余分や油が下に落ちるので、主に焼肉に使用されます。
また、油が下に落ちるだけでなく網焼きのような焼き目が付くので視覚的にも楽しめます。
しかし、ホルモンや霜降り肉など脂肪の多い肉は波型プレートを使っても油がプレートに溜まってしまうこともあります。
このような悩みを解消するのが穴あきタイプの波型プレートです。
これなら溜まった油は穴から下の受け皿に落ちるので、使っているうちにプレートが油だらけになるといった心配がありません。
油が溜まると料理が油っぽくなるだけでなく、水分の多い食材を焼くときに油が跳ねる原因にもなり危険ですので、特に小さな子どもがいる場合には気をつけたいポイントです。
この他で定番なのがタコ焼きプレートです。
タコ焼きプレートは商品によって穴の大きさや一度に焼ける個数が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
また、タコ焼き以外にも穴にオリーブオイルを入れてアヒージョを作ることもできます。
通常のアヒージョは平鍋で作るため、一度に同じ味のものしか作れませんが、タコ焼きプレートなら1穴ごとに具材や味付けを変えるといった楽しみ方が可能です。
それ以外にもホットケーキミックスなどを流し込めばいろいろなお菓子を作ることもできます。
丸型に多い少し深さのあるプレートですき焼きや鍋料理も楽しめます。
中には丸型の目玉焼きが作れるといった少し変わったプレートもあります。
このように付属するプレートは多いほど様々な料理をすることができ便利ですが、プレートの枚数に比例して価格も上がりますし、かさばるので収納が不便といったデメリットもあります。
また、販売されているほとんどのプレートが着脱可能ですが、中には取り外しのできないものもあり、お手入れに手間がかかる場合もあるので、着脱可能かどうかもあらかじめ確認しておきましょう。
加熱方式で選ぶ
ホットプレートの本体内部には鉄の太い線のようなものが入っています。
電源を入れるとこの線が熱源となってプレートを温めるのですが、現在のホットプレートのほとんどがこのヒーター方式が採用されています。
ホットプレートを購入する際に使用できる温度をチェックすることはもちろんですが、このヒーター線がどのような形状になっているのかも確認しましょう。
出力温度が高くてもヒーター線の密度が低く、隅の方まで配置されていないと焼きムラの原因になってしまいます。
このようにヒーター式はヒーターが当たっている部分の温度が上がりやすいため、どうしてもプレート上で熱のムラができてしまうのがデメリットですが、そのデメリットを補ってくれるのが遠赤外線ヒーターです。
遠赤外線ヒーターの特徴として食材全体に遠赤外線が放出されるので均一に焼き上げます。
これだけでなく、遠赤外線は食材の内部まで伝わり、内側からふっくらと加熱することができるため美味しく調理することができます。
また、ヒーター方式の他にはIH方式があります。IH方式はヒーター方式に比べると熱が伝わるのが早いためスムーズな調理が可能です。
しかも、IHはプレート全体を加熱するので熱ムラも少なくなります。
なお、付属のプレート以外でもIH対応の鍋やフライパンであれば使用できるので調理の幅が広がるだけでなく、普段の料理でも補助的なコンロとしても活躍します。
お手入れの面でもヒーター方式は電熱線の下の部分が汚れた時にお手入れが大変ですが、IH方式はフラットトップでコーティングされているため、さっと拭くだけでほとんど汚れを落とすことができます。しかし、ヒーター方式に比べると高価な点がデメリットです。