VHS方式のビデオテープは、デジタル方式で記録するDVDが普及する以前は幅広く使用されていました。
このため、以前にテレビ番組や自分で撮影した動画をVHSビデオで保存している方は少なくありません。
現在は映像と音声をデジタルデータに記録して、DVDデッキやコンピュータで再生をする方法が一般的です。
以前に録画したビデオテープをデッキで再生したりパソコンで編集するためには、アナログデータをデジタル化する必要があります。
アナログデータをデジタル化する方法ですが、DVDやBDディスクに記録してからパソコンに取り込みます。
デジタル方式の光学メディアに記録すればいつでも簡単に再生ができますし、長期間にわたり保存をすることができるので便利です。
アナログデータをデジタル化しておけば、昔に録画したビデオをスマホやタブレット端末で見たりYouTubeにアップすることができるようになります。
実は必要な機器を揃えれば、家庭でも簡単にVHSビデオをデジタル変換することが可能です。
VHSをデジタル化!DVDにダビングする方法
VHSからDVDなどへデジタル化する方法
アナログ方式のVHSからDVDやパソコンなどで扱うデジタルデータに変換する方法ですが、古いビデオテープを等速で再生しながら映像と音声を出力させます。出力された映像と音声信号をDVDデッキに入力させて、DVDに記録します。
デジタル化の処理をする際に、DVDなどの光学メディアに記録せずにデッキに内臓されているHDDに録画をすることも可能です。
HDD内蔵タイプのデッキを利用すれば、光学メディアなどに焼く前に不要な部分をカットするなどの編集作業ができるので便利です。
DVDに焼いた後でも動画編集ソフトや変換ソフトを用意すれば、パソコンで編集作業ができます。
いずれにしてもビデオテープの再生機器とDVDデッキなどの録画機器を用意すれば、難しい作業ではありません。
VHS一体型のDVDレコーダーを使用すれば、機器同士をケーブルで接続したり複数のデッキを操作する手間を省くことができるので便利です。
機械の操作が苦手な方は、VHS一体型のDVDレコーダーを利用すると良いでしょう。
デジタル化に必要なもの
アナログ方式で記録されたVHSビデオをデジタル化する際に絶対に必要なものは、ビデオテープを再生するためのVHSデッキです。古いビデオテープの再生をしなければ、映像と音声をデジタルデータに変換することができないからです。
VHSデッキさえ入手できれば、パソコンやDVDレコーダーなどを使用してデジタル化した動画を簡単に記録することができます。
光学メディアに焼く場合、VHSデッキとレコーダー(DVDまたはBD)の2種類の機器があれば可能です。
もしもVHS一体型のDVDレコーダーが入手できれば、これだけで簡単にダビングができます。
パソコンのファイルに保存したい場合には、VHSの再生機器とUSBキャプチャー・パソコンを用意しましょう。
単にデジタル化をするだけであればデッキと録画機器があれば十分ですが、ビデオの内容を確認するためのテレビがあれば便利です。
イヤホンで聴きながら音声のみでビデオテープの内容を確認する方法もありますが、映像を見たほうが楽に作業ができます。
パソコンやDVDレコーダーは簡単に入手できますが、VHSデッキを用意することが最大のネックです。
VHSの再生機器は既に製造が中止されているので、正常に再生ができる中古品を入手しなければならないからです。
近所に中古品ショップがない場合には、ネットオークションなどで中古のVHSデッキを入手しましょう。
レコーダーでの対応メリット
昔に録画したビデオテープをデジタル化する場合、得られる画像の解像度や作業の手間は記録をするためのレコーダーによって左右されます。
レコーダーの種類によって機器を購入するコストに大きな違いが出るので、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
VHSデッキで出力された信号を記録するために、DVDレコーダー・BDレコーダー・パソコンのいずれかを使用します。
記録するための機器は自由に選べますが、高解像度の映像を残したい場合にはBDレコーダーや大容量のHDDを搭載したパソコンを用意する必要があります。
高解像度のデジタルデータに変換をすること自体は可能ですが、レコーダーが大きなサイズのデータに対応していないと記録をすることができないからです。
大容量の記録が可能なBDレコーダーを利用すれば、高解像度の映像を残すことができるというメリットがあります。1枚のBDディスクで長時間の動画が記録できるので、大量のビデオテープをデジタル化したい場合にもDVDよりもBDの方が良いでしょう。
簡単な操作でデジタル化をしたい方は、VHS一体型DVDレコーダーがおすすめです。
一体型レコーダーを利用すれば、音声・映像出力端子を接続したり複数の機器を同時に操作する必要がないので楽です。
低コストでVHSビデオをデジタル化したい場合には、DVDレコーダーがおすすめです。
ビデオDVDであればパソコンでも簡単に再生ができますし、編集ソフトを利用して編集作業をするのにも便利です。ただしBDディスクと比べてDVDは記録できるデータ量が少ないので、ディスクの枚数が多くなってしまいます。
画質や記録するデータの種類はレコーダーに依存し、費用・手間・容量の点で機器ごとにメリットとデメリットがあります。目的や予算に合わせて、自分に合ったレコーダーを選ぶようにしましょう。
VHSビデオのデジタル化の手順・方法
VHSビデオをデジタル化する手順ですが、VHS一体型のデッキであれば機器の説明書にしたがって操作をします。これに対してVHSデッキとDVDまたはBDレコーダーを接続する場合には、2種類の機器を別々に操作をしなければなりません。
デジタル化をする手順ですが、ビデオテープの再生をしながらDVDに録画をします。基本的に、2台のVHSデッキを使ったダビングをする方法と同じです。
最初にVHSデッキの出力端子とBDまたはDVDレコーダーの入力端子を3本のケーブルで接続します。
接続したらレコーダー側の設定を外部入力に変更し、モードを選択します。BDディスクに記録する場合はAVCを、DVDの場合はMPEG-2を選択しましょう。
これら以外のモードを選択すると、あとでパソコンに取り込むことができなくなってしまう場合があるので注意しましょう。
BDは3~15倍速まで録画モードを選べますが、画質を重視する場合は3倍速を選択します。
機器の接続と設定が完了したら、実際にメディアをセットして作業が始められます。最初にビデオを再生して頭出しをしてからレコーダーで録画を開始すればOKです。
記録が完了したら、タイトルを入力しておくと後から編集作業をする際に便利です。
USBキャプチャーを利用する場合も、機器を接続した後にVHSデッキを再生してからパソコンを操作して記録を開始します。
光学メディアに録画をした時点で既にデータのデジタル化が完了しているのですが、最後にファイナライズという処理をしなければパソコンや他のDVDデッキで再生をすることができなくなってしまうので注意しましょう。
デッキによっては自動的にファイナライズが行われない場合があるので、説明書を見て確認をしておく必要があります。
光学メディアに記録したデータは、パソコンのHDDに保存をしてデータ変換をしたり編集作業ができます。
パソコンで動画を編集する場合は、変換・編集ソフトをインストールしておきましょう。動画投稿サイトにアップする場合には、MP4への変換ができるツールを用意すれば便利です。
VHSビデオテープは時間の経過とともに映像と音声が劣化してしまうので、早めにデジタル化しておくことをおすすめします。